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しーちゃんと一緒に実際に避難してみて思ったこと。。。

リアルタイムでtwitterには発信していましたが、
動揺していて言葉が足りなかったり、
実際に犬を連れて避難ということを経験してみて、
感じたことや準備しておけばよかったと感じたことを
書いてみようと思います。


状況としては・・・

わが家から350mほど離れた場所にある河川が増水し、
氾濫する可能性があるために避難勧告が発令されたとのこと。
わが学区だけではなく、区全体に避難勧告が出ていたので、
総数20万人近くに避難勧告が出されいたのである。

13キロほど離れた仕事先から自宅に帰る国道は思いのほか
混んではいなかったので、予想よりも早く帰宅出来ましたが、
途中、緊急避難場所として指定されている小学校の体育館に
人が集まっていたり、冠水し、道路が狭まっている場所もあり、
家に近づくにつれて『マジですか!?』な状況。

しーちゃんのお散歩コースの通学路も冠水して、田んぼまで水面状態。



一部のテレビでは全国ネットで報道されていましたが、
川が氾濫していたと報道された場所が1キロばかり離れた所でした。
後になって解ったのは、報道されていた場所だけではなく、
わが家から450mほどしか離れていない場所からも
川水が小規模ながら流れ出ていたとのことで。。。


避難勧告が発令されていた中で、帰宅してみると、
大切なモノは2階か、テーブルの上などの高いところに移動させている。
私も1階の和ダンスに着物などを保管しているので、
タンスの竿ごと運ぶ勢い・・・。
GOPANも炊いたご飯を入れたままの炊飯器も2階。
10日ほど前に届いたばかりの冷蔵庫と長年愛用してきたピアノは、
重すぎて、どうにも出来ず…でしたが。。。


バタバタと荷物を動かしながら、うどんを流し込む勢いで食べていたら、
消防車がサイレンを鳴らして通ったり、避難を促す広報車が通ったり…。
さすがに『そろそろ避難しなきゃならないのか!?』となり、
普段とは違う落ち着きのない家族に付きまとったり、
ベッドの上で遊んだりしていたしーちゃんを呼んで、
ひとまずは、車のバリケンに入れ、非常用持ち出しバッグを車に乗せ・・・

そんなところに町内会から連絡があって、
学校へ避難するように通達されたのでした。






でも、実際問題、避難所に指定されている小学校へ連れて行っても、
運動場が車のタイヤ痕でベトベトになってしまっているのは、
雨の日にも選挙の投票に行っているので承知なこと。
車から降りるだけでも靴はベトベトになるのが目に見えている。
しーちゃんのオシッコすらままならないであろう。

しかも、小学校は、わが家から1キロと離れていない同じ平地なので、
体育館と自宅の2階とどちらが安全(?)とも思える。


小学校の校門を通り過ぎ、高い場所を走っている国道に乗り、
『どこに行く?』と行く場所も決まらないまま、
フッと目に入った高台にある国道沿いのコンビニの駐車場に入る。

トイレもあるし、お腹が空いても喉が渇いても便利じゃない?
長距離トラックなども仮眠していたりするので、似たようなモンじゃない?と。

しばらくは、コンビニに停まっていたんだけれど、
同じ発想の避難車が2~3台はいましたね。
そりゃ、20万人近くの区民に避難勧告を出せば、
指定場所の公共施設にだって、全員は入れりゃしないとも思う。

避難後、改めて県のハザードマップを見れば、避難場所になっている
中学校の方は学区の中で土砂崩れ危険個所になっているし。。。




しばらくコンビニの駐車場でニュースを見たりしていたら
避難勧告は出ているけれど、広報車なども回っていないし、
ご近所みなさん避難していない氾濫などの危険の可能性が
少ない場所に住んでいる姪っ子さん達のお父さんから連絡があり、
『おいで』と。もちろん、しーちゃんもOK。

『どうせ、少なからず朝までは勧告は解除にはならないであろう中、
コンビニ駐車場で寝れるのか!?』と冷静に言われ、素直に向かいました。


道路の排水が出来なくなっていたために家の前の道路は足首くらいまで
冠水していたので慎重に運転しながら・・・。
マフラーが浸からなければ、車は大丈夫みたいですねぇ。

到着し、冠水した道路に入ったら困るので抱っこして玄関まで連れて行ったら、
溜まってはいなかったハズなんだけど、不安から解放されたからか、
嬉しかったからか解らないけれど、結構な勢いで上半身抱かれたままでの
ぶら下がり立ちオシッコを放水なしーちゃん。

バリケンも車から降ろして、リビングにスペースを用意してくれていたので
置かせて貰い…。


順番にお風呂に入ろうということになり、初めて気付きました。

私自身は、普段使いのバッグしか持っていないことに。。。


中学生の姪っ子さんと差ほど変わらないサイズなので
部屋着などを借り、ひとまずはリラックスさせてもらいました。

しーちゃんをバリケンから出してもいいと言われたけれど、
物珍しいモノだらけの中、何をやらかすか解らない。
しかも、犬を飼っていない家で室内犬にするのは、
毛の飛び散りも含めて、『バリケンの中で頑張れ~~』と。
屋根の付いているウッドデッキがあるし、
実の兄弟とはいえ、翌日は仕事だったので掃除もして帰れないし、
家の中を自由にさせるのは自粛。


ちょうど1ヶ月までに備えていたしーちゃんの非常用持ち出しバッグ
私なりに必要であろうと思ったモノを入れていたつもりだったけれど
イザ持ち出してみて『これを準備しておけばよかった』がありました。

もちろん、このバッグがあったのと無かったのでは、
あったことで出るときにもスムーズだったし、
しーちゃんの食べるモノの心配はしなくてよかったのは事実です。


ただ、実際に避難して気付いた「あればよかった」と思ったモノを書きだすと…


●バリケンに給水器を付けておくべきだった

食器を入れるためにドアを開けば、水を飲むよりはお外に出たいテンションで
ゆっくりとお水など飲むどころではなかった。
お水入りの食器を置くのは、ひっくり返るのが目に見えるよう…。

結局、避難している間の12時間近く、ほぼしーちゃんは
水を飲むコトをしませんでした。


●犬服も非常用持ち出しバッグに入れておいた方がよかった

ダル飼いさんなら御承知な抜け毛対策で持っておく方がよいかと…。
どんな場所に避難しようとも、ブルブルで舞い落ちる抜け毛を見て
心地よくは感じない人もいるだろう。
犬好きな人ばかりではない神経質な人がいる可能性もありますから…。

冬であれば、寒がりなダルメシアンには防寒にも役立つだろうし。

犬靴もあれば汚れや怪我などから守ってやることも出来るとも思いました。


●大きめなトイレシーツもあれば安心だったと思った

レギュラーサイズだけでは、粗相した際に中・大型犬じゃ間に合わないこともあり。
バリケンが汚れてもすぐには洗ったり出来ないこともあると思うので、
バリケンサイズのシーツがあれば、粗相に備えて敷いてもおける。


●タオルや雑巾、ウェットティッシュは必需品だった

普段、当たり前にあるモノがいざとなると貴重なモノになり変わる。
足を拭いたりできるモノはしーちゃん用で必需だと思えた。


●ガムやおもちゃなど普段から好きな夢中になれるモノがあればよかった

しーちゃんは長時間、バリケンの中で退屈だったと思う。
予想に反して鳴いたり騒いだりしなかったけれど、
もし、鳴いたりしても普段好きな気を紛れさせてくれるモノがあれば、
よかったのかもしれない。


これを今の袋にプラスしても7キロちょっと。
入れ方を工夫して、加えることにしました。



今回は仕事から帰って避難するまでの間が1時間ほどだったのですが、
食事したり、荷物を移動させたり…に時間が取られている間に
実際に避難しなきゃならないとなって、しーちゃんのことばかりが頭にあって、
上記したように、自分の荷物はいい加減どころではないお粗末さ。
お恥ずかしいところですが、財布と携帯があれば大丈夫くらいの
気持ちでしかなかったのが事実。

実際に地震とかではないので、普通にコンビニは営業していたし、
買おうと思えば、それなりに手に入れることは出来たのですが、
もし、地震だったら…と思えば、足りてはいない。


しーちゃん号は7人乗りなのでバリケンを積んでいてもスペースには
余裕があるので、ちょっとした着替えや歯ブラシやタオル、
サンプルやお試しサイズのクレンジングや基礎化粧品、生理用品など
常備しておけば、車で移動することがほどんどな中で、避難に限らず、
緊急時には役立つこともあるかも。


あとは、どの状況で…というのは解らない中で、
非常用持ち出し袋を持ち出せない時のために
車の中にも同じような必需品を一緒に積んでおくのも
良いのかもしれないとも思いました。


大きな災害に遭遇することもなく、これまで生きてきましたが、
3月の震災以降、自然災害には人間は殆ど何も出来ず、
安心や安全は当たり前ではない中で、実際にしーちゃんを連れて
避難してみて、改めて考えなければならないことや改善しなきゃ
ならないことなどを思い知らされました。


避難勧告が出ましたが、消防団の方々がたくさん土嚢を積んで下さり、
その後に干潮の時間帯を迎え、水門が開けられ、川水を海に流しだすことが
出来て有難いことに大規模氾濫や決壊の大事に至らずに
終えられているのですが、干潮の時間が1時間でも遅ければ、
市内各地で氾濫が起きたり、決壊していたかもしれません。



最後に

もし、今回のような洪水に対しての避難勧告がメイプルさん介護時に
出されていたら…と考えてみたら。。。

考えきれませんでした。

若くて元気なしーちゃんでも精神的な部分でのストレスは、
大きかったんじゃないかと思います。
高齢犬や寝たきり犬をどうやって守るべきなのか、
どうすることでお互いの命が守れるのか…

最期まで責任を持つ
このコトは、これまで責任を持って看取ったと思う。

災害から命を守ってやる
このコトは、最期まで責任を持つ中で想定出来ないし、
一番、大変なことなんじゃないかと思えてしました。


今の日本、災害がいつ、どこで起きてもおかしくないんだと
改めて感じています。

この記事を読まれた飼い主さんは実際、避難勧告や避難指示が出た時に
ペット連れて、どうするかをこれを機に考えてみてはいかがでしょうか!?

万が一の時にお互いの命を守る判断が必要になると思うので、
是非、シュミレーションして、どこに避難するのかってのも含めて
私のように行き当たりばったりにならないためにも。。。

by dalmania-y | 2011-09-06 00:27 | 飼い主のつぶやき

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